抗ヒスタミン薬の世代とは

抗ヒスタミン薬は、第一世代と第二世代に分類されています。
病院で処方された薬や薬局などで購入した薬の世代が第一世代か第二世代か、注意して分類している人は少ないでしょう。
この第一世代と第二世代によって、薬の作用や持続性・副作用の現れ方などが異なります。
第二世代のほうが新しい薬ではありますが、新しいものが必ずしも優れているとは限らないのです。

第一世代に分類される薬の特徴となるのは、薬を飲んですぐにその恩恵を感じられること、そして廉価であることです。
第一世代は脂溶性(水には溶けにくい)のため、血液脳関門(薬物が血液中から脳内へ移行するのを制限または妨げる機能)を簡単に通過でき、中枢神経系や特に視床下部に働きかけて眠気を起こします。
これが鎮静作用となるのです。
第一世代の成分量となるのが、エタノールアミノ系・プロピルアミン系・フェイチアジン系・ピペラジン系などとなっています。

アレグラなどに代表される第二世代に分類される薬の特徴は、めまいや眠気などの副作用が現れにくいことにあります。
ですが欠点となるのが、薬の作用が現れるまでに時間が必要なことがあげられます。
また、開発された時期によってもさらに分類されています。
アレグラなどの第二世代は1983年以降に発売された物で、鎮痛作用は少ないものの肝臓で代謝されるので、他の薬との相互作用がみられます。
アレグラなどの作用が現れる目安としては、5日から7日ほど飲み続ける必要があります。
第二世代の成分量となるのが、塩基性抗アレルギー薬・酸性抗アレルギー薬・中枢神経副作用の少ない抗アレルギー薬となっています。

人によってアレルギーの状態が違うので、薬の作用も人によって求めているものが異なります。
車の運転をする場合は、第一世代の薬を服用することに注意しなければなりません。
第二世代でも眠気など副作用は少ないといいながら、まったく無いとは言い切れない部分があります。
車を運転する必要があるならば、くれぐれも注意しなくてはいけません。

そもそも病院によって出される薬が違うのは何故?

病院で処方される薬が違うことには、理由があります。
薬の成分量の違いなどによって、第二世代でも禁忌がことなります。
禁忌は絶対に服用してはいけないという意味で、メキタジンの成分量が多い抗ヒスタミン薬は、緑内障や前立腺肥大症の状態を悪化させる危険があります。
オキサトミドの成分量が多い薬は、奇形のリスクがあるために妊婦には処方できません。
また重度の腎障害がある人の場合、セチリジンとルボセチリジンに注意する必要があります。

第一世代と第二世代の使い分けの目安となるのは、それぞれ利点と欠点を持っているのでどちらが特段優秀であるとはいえません。
ですが、病院では第一世代を処方するケースが少なくなっているのも事実です。
理由は第一世代で得られる利点よりも、欠点の発生が大きいと判断されるようになったためです。
第二世代の何期かで選択され、また第二世代ではより眠気などが出難くなるタイプや、1日1回の服用で十分に作用するものなど、それぞれに利点があります。

アレグラに代表される第二世代の有効成分は脳へ移行し難い特徴があり、眠気や自覚のない集中力の低下(インペアード・パフォーマンス)が少ないといわれています。
それでも車の運転に関しては注意喚起されている薬があり、「運転してはいけない薬」・「運転の時に注意が必要な薬」・「注意喚起の無い薬」に分類できます。

さらに服用する人の状況によっても、処方される薬は異なってきます。
第一世代の抗ヒスタミン薬には、血管収縮や消炎酵素と呼ばれる成分も配合されています。
鼻づまりなどが酷い場合、飲んですぐに作用してくれることが重要となります。
アレグラなどの第二世代は服用回数が1回または2回でよく、飲み忘れなど時間に追われている世代の救世主ともいえます。