アレグラのジェネリック医薬品が効かない?

ジェネリック医薬品とは、単に価格が安いお薬という認識しかない人が大半でしょう。
少し詳しく説明できる人でも、中身は一緒だけど後から発売された後発医薬品だから、先発医薬品よりも価格が安い、といった程度のことしか知らない人が大半のようです。

ジェネリック医薬品が先発医薬品よりも価格が安いのは、開発費が必要ないからです。
医薬品の新規開発には多額の費用がかかります。
新薬が1つできるまでには100億~200億円ほどの費用が発生しています。

研究開始から承認されるまでには、15年ほどの年月が費やされています。
その間にいくつもの候補に挙がっていた薬が、脱落して行きます。
約7000の候補からたった1つの新薬が誕生する程度なのです。

晴れて新薬として発売が開始されてから、20~25年は特許期間になります。
この特許期間を過ぎると、後発品であるジェネリック医薬品の発売が許可されます。

つまり、ジェネリック医薬品は開発費が必要ないので、その分価格が安くなっているのです。
安い分、品質が劣るという訳ではありません。

なぜアレグラは、ジェネリック医薬品のフェキソフェナジン塩酸塩錠の方が安いのでしょうか。
中身は同じだと言うけれど色や形は違うのはどうしてなのでしょうか。
なぜ薬局の薬剤師さんはジェネリック医薬品を勧めてくるのでしょうか。
また、先発医薬品ならアレルギーは出ないのに、ジェネリック医薬品を使うとアレルギーが出ると言う人や、先発医薬品のアレグラなら効くのにジェネリック医薬品は効かないと言う人もいます。
中身は同じはずなのに、どうしてこのようなことが起きるのでしょうか。

アレグラの場合、有効成分はフェキソフェナジン塩酸塩なので、ジェネリックはフェキソフェナジン塩酸塩錠として販売されます。
アレグラのジェネリック医薬品は、このフェキソフェナジン塩酸塩という有効成分を含んでいれば、錠剤の色や形を変えてもかまいません。
そのため、先発品よりも匂いを良くしたり味を良くして飲みやすくして、それをアピールしている商品もあります。

ジェネリック医薬品と先発医薬品は添加物が違う?

アレグラのジェネリックであるフェキソフェナジン塩酸塩錠の大きさは、商品によって差はありますが、およそ7mm×3.5mmくらいが多いです。
重さは225mgくらいの商品が多いでしょう。

この1錠の中に、有効成分であるフェキソフェナジン塩酸塩は、わずか30mgしか入っていません。
有効成分は、1錠中に1割ほどの割合でしか含まれていないということになります。

わずか30mgだけをこぼさずに飲むことは困難なので、デンプンや乳糖などで固めて大きくしているのです。
残りの9割は有効成分を固めるためのデンプンや乳糖や、味や香りを良くするための添加物です。

アレグラのジェネリック医薬品はフェキソフェナジン塩酸塩錠として販売されていますが、フェキソフェナジン塩酸塩がアレグラと同じ量だけ入っていれば、それを固めるための添加物や匂いや味を良くするために使う添加物は同じでなくてもOKです。

例えると、ポテトチップスはジャガイモを使っていれば、油や形は自由です。
味もコンソメ味でもバーベキュー味でもポテトチップスとして販売できます。
アレグラもそれと同様です。

先発医薬品と同じ量のフェキソフェナジン塩酸塩を含んでいれば、味や形や添加物は自由に変えてフェキソフェナジン塩酸塩錠として販売することができます。

先発医薬品でないと効かないと言う人や、ジェネリック医薬品を使うと調子が悪いと言う人は、おそらく添加物が体に合わないのでしょう。

薬局の薬剤師さんがジェネリックを勧めるのは、ジェネリックの割合が75%以上の薬局は、調剤報酬点数に22点という加算(ご褒美)がつくからだろう、と言われています。

アメリカのジェネリック医薬品の普及率は80%を超えているのに、日本の普及率は60%に満たない状況です。
政府は2020年に80%超になることを目指しています。

「ジェネリック医薬品は、先発医薬品と同じです」と言うのは、有効成分とその含有量が同じだという意味で、1錠の約9割を占める添加物は違うこともある、ということを認識しておきましょう。